フィジークっていう競技を知っていますか？　すごく簡単に説明すると、上半身の筋肉に限定したボディビル。上半身に限って体型、筋肉量、バランスや見た目の美しさを競う競技で、大会も開催されています。……って、「採用サイトの社員インタビュー記事で何を言っているんだ、こいつ？」って感じですよね（笑）実は7年前、アルバイトスタッフの中に筋トレ好きな子がいて、「店長、一緒にやりましょう！」って誘われたのがきっかけで始めたんです。彼は今、大手企業でトレーニングの研究をしていて、彼にトレーナーとしてサポートしてもらいながら、二人で地方大会の優勝を狙っています。会社もそんな僕の趣味を応援してくれていて、スポーツジム利用の福利厚生も実現。業務には直接関係ないのですが、会社を選ぶときに「なんか楽しそう」っていう基準もあると思うんです。「筋トレ仲間がいるなら」という理由で応募者が増えるなら、それはそれでいいことですよね。だから、まずはフィジーク大会で優勝して知名度を上げて、若くて活きのいいマッチョな人材を集めて「フィジーク部」を作るのが僕の目下の夢なんです（笑）

なぜ「フィジーク部」を作りたいと考えたかと言うと、僕自身が「楽しそう」という理由で当社に入社したから。僕は学生時代から山ちゃんでアルバイトしていて、そのまま社員になったんです。でも、当初は当社を就職先としては考えてはいませんでした。進路を考え直すきっかけは、公務員試験に落ちたとき。就職浪人する道もありましたが、僕が公務員になりたい動機って「安定した生活がしたい」だったんですよね。山ちゃんの店長たちは、家庭も持ちながら、趣味や遊びも充実させている。生活が安定していて、仕事も楽しいなら、それでいいじゃんって思えて。僕は山ちゃんでバイトリーダーを任されるくらいがっつりシフトに入っていたんで、社員の先輩方にかわいがってもらっていて、いつの間にか「こういう大人ってかっこいいな」と思っていたのに気づいたんです。時は流れて、今は家庭を持つ身になりましたが、きちんと家族を養えているので、あのときの選択は間違っていなかったなと思います。

先輩が後輩を押し上げてくれる風土があるのは、当社の良いところだと思います。山ちゃんの店舗は、主要駅周辺に複数店舗あり、満席の店舗から近隣の店舗へお客様を案内することもよくあるんです。僕がある店舗で店長をしていたときには、一番人気で常に満席だった店舗から、よくお客様を誘導していただいてました。途中で道に迷って「やっぱり他の店にしようか」と離脱されないように、ご案内用に「歩いて〇分、小走りで〇秒、ダッシュで〇秒！」と僕が走っている写真を掲載した地図を作ってみたり（笑）そういった遊び心は、先輩たちのやり方から盗んでましたね。統括店長やスーパーバイザーに上がる方は、やはり何か強みを持っています。数字分析に強い方、接客対応が神がかっている方、販促企画が得意な方。正直、勝てないなと思うこともありますが、そんなときはある先輩からいただいた「お前の武器は、素直さだよ」という言葉を思い出すようにしています。サブマネージャーになった今、次は僕が先輩たちにしてもらったことを後輩に返す番。店長候補たちの良いところを引き出し、彼らを伸ばしてあげられるようなコーチングをしていきたいと思っています。