私はずっとバスケー筋。高校も地元の愛知ではなく、他県の強豪校へ進学し、バスケの実業団がある企業に就職しました。でも、実業団では5年間レギュラーになれず、チームメイトとの実力差に打ちのめされる日々。
今思うと、この経験は、私を強く成長させた大切な時間でした。プレーヤーを退く決意をし、大好きなバスケとの関わりがなくなってしまうことにさみしさを感じている中、中学時代のクラブチームの恩師が、当社の代表と引き合わせてくださったんです。実は、代表はバスケのクラブチームを全国大会優勝に導いた経験がある元小学校教員。代表は、会社にバスケのクラブチームを結成したいと考えていて、そのための人材を探している最中ということでした。降って湧いた環境を変えるチャンス。「これは運命かもしれない」。そうピンと来て、当社への入社を決めました。職種は、広報と代表の講演会補佐。でも実は入社時点では、電話応対もできないほどのビジネス初心者だったんです。
お恥ずかしい話ですけど、当社に入社する前までパソコンを触ったこともほとんどなくて。最初はメール一つ送るのにも何を書けばいいかわかりませんでした。ですから、先輩から教わってメモを取ったり、敬語への言い換えを調べたりして必死に覚えていきました。会社の顔となる広報がビジネスマナーを知らないなんてまずいので(笑)24歳で転職して、初めてオフィスワークに挑戦したわけですが、周りの先輩たちは嫌な顔ひとつせず丁寧に教えてくれました。おかげで今は、プレスリリース対応も任されるようになったんですよ。世界の山ちゃんは情報番組にもよく取り上げていただけるので、新店舗や新商品リリース時には取材の申し込みが重なってテンパってしまうこともあります。でも、そうやってたくさんのメディアに取り上げていただけると、地元で愛されてるお店の運営に関われている実感が湧いて、とてもやりがいを感じています。
バスケのクラブチーム結成のほうはまだ道半ばなんですが、店舗勤務の男性スタッフと週1〜2回、体育館を借りて一緒に汗を流しています。代表もときどき忙しい合間を縫って、練習を見に来てくださいます。店舗勤務の社員に活動に参加してもらうためのスケジューリングなどが課題で、現時点ではまだクラブ活動の域を出ませんが、会社のバックアップを受けながら、いずれはメンバーを増やしてチーム結成したいなと思っています。
代表は全国で講演活動をされているので、補佐として帯同することも多いです。聴講者やテーマに合わせて、パワーポイント資料を作成し、操作を行います。
正直まだわからないこともたくさんあり、落ち込むこともあります。そんな時はバスケのことを思い出すんです。繰り返し練習して、うまくいかなかったときは「何がダメだったんだろう?」って悩んで考えて、少しずつ上達するのがうれしかったあの頃のことを。バスケをしていた経験やマインドは今の仕事に確実に活かせています。
代表には、悩んでいるといつも絶妙なタイミングで声をかけていただけます。社員のことをよく見てらっしゃいます。仕事も家事もこなされていて女性として尊敬しています。尊敬できる方、優しい先輩方とお仕事ができる環境が幸せです。新しい一歩を踏み出してよかったです。